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「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」余談と額縁のお話

数日前に行った「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」は、すごくよかったです。図録も購入しました。でも、この展覧会に限らないのですが、いつも一つだけ残念に思うことがあります。
絵画の場合、私は絵だけでなく額縁も気になり、鑑賞の対象です。「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」でも絵画により額縁も様々。ステキな額縁がいくつもあり、思わず見入ってしまいました。
でも、図録には額縁は掲載されません。一部でも載せてくれたらな・・と思ったりします。

何年も前、絵の教室の先生が「ユトリロの額を持っている」とおっしゃっていました。(現在、教室はやってません)
ユトリロの額・・ユトリロが所有していた額ということだと思いますが、どのような経緯で手に入れたかは忘れてしまいました。やはり価値があるものなのでしょうか・・。どのような額かは尋ねませんでした。見せていただけばよかったかな。今になって興味がわいてきました。(でも絵と違い、所有していた額縁ってどうやって証明するのかな?と内心、思いました)

この絵の教室で展覧会を開催した時のこと。ある絵の額縁が幅広の黒いものでした。生徒の方がご自分で選んだものです。先生はこっそりと「真っ黒は葬儀用っぽくなってしまう」と言いました。私はシックだな、と思ったのですが、まあ、材質とかもあると思います。続けて先生は「一本、金の線が入っていたらよかった」云々と言いました。
なるほど、確かに、金の線が一本入ったら、華やかな感じになり真っ黒よりよかったかも、と私も納得しました。ほんの少しのことで印象が変わります。
この絵の先生は、何年も前すでに高齢でしたが、美意識の高い方でした。

額縁も絵の一部。私は時々、絵を描きますが、額縁を自作してみたいな、と以前から思っています。
思っているだけで、なかなか実行できないのですが・・。

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思い出 雑記

好きな明かりと小さな後悔

私は田舎に住んでいます。夜になれば街頭や防犯灯の明かりがポツン、ポツンとあるだけ。防犯灯が蛍光灯からLEDに変わり若干、明るくなりましたが田舎の夜道はさみしいです。
私は、そんなさみしい夜道を照らしてくれる街灯の明かりが好きです。水銀灯の白い明かり、ナトリウム灯のオレンジ色の明かり。特にナトリウム灯のオレンジ色の明かりが、レトロな雰囲気があり好きです。

今年9月、私の住んでいる地域に台風が直撃し大規模停電が発生しました。夜は漆黒の闇。夕食の時は夫の仕事用のLED投光器で部屋を照らしました。さすが明るい!しかし充電式なので切れてしまうと充電できず使用できません。使用は最低限。停電がいつ復旧するか、わかりませんでしたから・・。
家の中を移動するときなどは、スパイスのスマイルLEDランタンを使用。以前、夫が気に入り購入したものです。本格的なランタンではないかもしれませんが、実用的には十分でした。それまで、私はこのスマイルランタンに興味がありませんでした。人気の商品のようでしたが、おもちゃっぽくて、ちゃちに見えたのです。でも実際に暗闇を照らしてみると、印象が変わりました。スマイルランタンのほの明るさと、かわいさに癒され、気に入ってしまいました。そして、その後、ハロウィンキャラクターのcatを色違いで購入。さらに増えるかもしれません。

もうすぐクリスマス。この季節になると思い出すことがあります。

昔、20代の頃、小さな書店で働いていた時のこと。私は人付き合いが苦手で孤独に過ごしていました。
クリスマス間近、一緒に働いていた一つ下の女の子からプレゼントを渡されました。小さな箱でした。
箱を開けると中には、青と黄色の星形のロウソクとピンクのハート形のロウソクが入っていました。きれいで、かわいい手作りのロウソクでした。ロウソクの上には、キャンデイー1個を入れた小さな袋を持っている小さなサンタさんがいました。
クリスマスなど無関係に生きていましたが、思いがけないプレゼントに嬉しくなりました。
このロウソクをいつまでも、とっておきたいと思い、火をつけることはありませんでした。
しかし数十年がたち、ロウソクは、どこかにいってしまいました。あのきれいで、かわいいロウソクに火を灯したら、どんなだったかな・・さぞ、きれいだったろうな・・灯してみればよかったかな・・と少し後悔しています。

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