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思い出 日々の出来事

クモの巣とステンドグラス

日差しが強く、まだまだ暑い日が続きますね。早く涼しくなって欲しいです。昨日の夜はたびたび稲光がしました。雷鳴は遠かったのですが、そのうち近づいて来るのではと怖かったです。強い雨は降りましたが結局、雷が近くに来ることはありませんでした。

今朝、庭に出ると雨にうたれた草木がびしょびしょに濡れていました。そして庭のあちこちにクモの巣が張られていて、それぞれの巣の真ん中にはクモがいました。虫が嫌いな人は多く、一般的にはぞっとする光景かもしれません。私はぞっとはしませんが、クモの巣が張られているとうっとうしい気持ちになります。たいがい、すぐに壊します。でも今日はちょっと違いました。細い細い糸で規則正しく張られたクモの巣が日に照らされキラキラと光っていて繊細できれいだな、と思ったのです。クモの巣を壊すのは簡単ですが、もう少しこのままにしておいてもいいかな・・という気持ちになりました。

ふと中学生の頃のことを思い出しました。美術の課題で厚紙とセロハンでステンドグラス風の作品を作りました。厚紙に描いた図柄を切り抜きセロハンを裏側から貼り付けるのです。私はいまいちヤル気がなく、いいアイディアも浮かばずたいした作品が作れませんでした。

後日、全学年の作品の中から2点が選ばれ廊下にあった掲示板に張り出されました。2点とも素晴らしかったです。1点は女性の全身像だったと思います。そして、もう1点は木の葉と葉の間に張られたクモの巣でした。クモの巣には1匹のクモがいました。美しい作品に目を奪われました。丹念に作られているのはもちろん、クモの巣という発想にも感心しました。作品を作った子とはクラスも違い話をしたこともありません。今では名前も覚えていません。でも、その作品は私の心の中に今でも残っています。そして少しばかりの後悔も感じるのです・・。私も、もっと一生懸命に作品を作ればよかったと・・・。

緑の中に張られたクモの巣。

クモの巣の側でチョウセンアサガオの花が幾つも咲いていました。まだまだ花盛りです。庭にフヨウの木もあるのですが、ずいぶん大きくなりました。・・というか大きくなりすぎ。剪定しないといけません。花は一輪だけ咲いていました。ツボミはたくさん付いているので、その内どんどん咲くでしょう。フヨウの葉には芋虫が付いていて一生懸命、葉を食べていました・・。忌み嫌う生き物も光景も、ステンドグラス風の作品にしたらきれいかもしれない・・いや、芋虫は無理かも・・そんなことを考えていたら、ふと”不思議の国のアリス”に芋虫のキャラクターがいたのを思い出しました・・。

日に照らされるチョウセンアサガオ
一輪だけ咲いたフヨウ

読んで下さりありがとうございます。