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日々の出来事

少ない骨と大空にある蔵

昨日は伯母(老母の姉)の葬儀でした。幸いなことに久しぶりに晴れて気温も上がりました。集合時間は午前10時でしたが、早めに行きたい老母にせがまれ9時20分に家を出て会場には9時35分頃に到着しました。案の定、まだ誰も来ていませんでした。老母は待つのが苦にならない人です。・・というか待つのが好きなんじゃないかと思うことさえあります・・。しばらくしてボチボチと人がやって来て、10時半に葬儀が開式されました・・。

そして葬儀閉式後、棺の中に献花などし出棺準備。その後、マイクロバスで火葬場へ行き、火葬している間、軽食をとりながら待ちました。1時間程で火葬が終わり、収骨して今度はマイクロバスで納骨のためお墓へ向かいました。そしてお墓で納骨後、会場に戻り解散。常に御前様(僧侶)が帯同し要所要所でお経を上げお話をされました。長い長い時間でしたが幾つか印象に残ったことがあります。

火葬が済んだ骨を骨壺に入れ終わった後、御前様(腰が曲がりけっこう歳なのでは?)が伯母の骨はすごく少なく、自分が今まで見てきた中でも一番少ない、との話をされました。よく骨が骨壺に入りきらず上からぎゅうぎゅうに押して入れる場合もあるそうです。伯母は腰が曲がり背も縮みとても小柄でした。また、もしかしたら骨粗鬆症などで骨の質量が少なくなっていたのかもしれません・・。

そして葬儀のどの時だったか、御前様が回忌ごとにご本尊様がいることについて話をされました。初七日は不動明王、四十九日は薬師如来など・・。ほとんど覚えきれず頭に残りませんでしたが、最後の三十三回忌のご本尊様である虚空蔵菩薩様の話は心に残りました。虚空蔵菩薩様は三十三回忌の法要が終わると、その名のとおり、大空にある蔵の中から仏さまになるための徳や知恵を授けてくれるとのこと。大空のどこかにそんな蔵があることを想像すると何だか心がパーッと晴れるように感じました・・。
(まあ、三十三回忌法要は大事なので行ってください、という話なんですが・・。でも三十三回忌法要までは、なかなかやらないですね・・。)

すべて終わり家に帰ったのは16時前でした。長い一日で妙に疲れました・・。でも伯母は安心して旅立ったことでしょう・・。

読んで下さりありがとうございます。