カテゴリー
思い出 雑記

青紫の花が美しかったお寺と遺骨

昨日はお彼岸でした。お墓には数日前、老母と行きました。そして色々なことを思いました・・。

数十年前、父親がお墓を新しく建てた時、幾つもあった古いお墓をまとめて一つのお墓にしました。古い墓石は建てたお墓の周囲や墓地の他の場所に置かれています。

風化したたくさんの古い墓石からは長い長い時の流れを感じます。そして複雑な気持ちになります。私には子どもがいないので将来、墓守はいなくなります。そうなると分かっているなら墓じまいをしなければなりません。でも面倒で実際に取り掛かる気持ちには中々なれないのでした・・。

スポンサーリンク

私自身はお墓は不要です。お参りしてくれる人もいないだろうし。葬式もなくていいです。遺骨に関してもその辺に適当に撒いてもらってかまわないと思っています。

遺骨と言えば印象に残っていることがあります。

数年前の6月、大阪に行った時、一心寺というお寺の側を通りました。天気のいい日で塀の上を見上げると青紫の花が咲き誇っていました。初めて見る花で神秘的な美しさに目を奪われました。(あとで調べたらジャカランダという花でした。)

この花につられて一心寺に入ると、たくさんの人が訪れていました。何かが行われているようですが、よく分かりませんでした。

頂いた案内文を見ると、お骨仏のお披露目とやらが行われている期間のようでした。せっかくなので私もお骨佛にお参りしました。お骨佛の白さが印象的でしたが、それもそのはず、お骨仏は遺骨から造られていたのでした。

このお寺では、宗派を問わず遺骨を受け入れ10年分をまとめてお骨仏(阿弥陀如来像)を造っているとのことでした。初めて知った時は斬新だなと思い驚きましたが、このような形の供養もあるのだと興味深かったです。

昨日ちょっと、調べたら一心寺は今年から受け入れ制限に踏み切ったそうです。納骨件数が急増してしまったためのようです。宅配便で遺骨を送り付けてくる遺族もいるとか・・。そのような遺骨は返送するそうです。そりゃそうですよね。

読んで下さりありがとうございます。

スポンサーリンク