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雑記

生きていることと死んでいないこと

昔、もっと寿命が短かった時代、誰もが長寿は望んだのではないでしょうか。平均寿命が延び、その願いを叶えたといっていい現代の日本ですが、ちっとも幸せな感じはありませんよね。高齢化社会といえば深刻な問題で暗さしか感じません。

平均寿命に比べて健康寿命が短いのはよく言われていますが、健康寿命がもっと延びたら、長寿がもっと喜ばしいことになるのでしょう。健康上の問題は生活の質に大きく関わりますもんね。あとはお金の問題でしょうか。

父親が65歳で年金を貰った方が得だからと受給を伸ばしたら、63歳で年金を貰わずに亡くなりました。そのため老母は年金を貰わずに死んだら損だから、と言い60歳で早々に年金をもらうことにしました。ちなみに国民年金です。

老母はもうすぐ84歳になります。ただでさえ少ない国民年期。年金に関してかなりの損をしたと思います。老母はよく「私はお金ないからね!」と威張って言うことがあり腹立たしく感じることがあります。寿命は分かりませんが、目先の損得だけでなく先々のことも考えておかなければな、と老母を見ていて思います。ただお金に関しては、最後に生活保護というセーフティーネットがあります。(受けたいわけではありません)やはり健康が一番の問題かな・・。

ところで少し前、徹子の部屋に88歳の女優さんが出演されていました。変わらない美しさで神々しいくらいでした。本の執筆をされるなど知力も衰えていません。こういう方の姿を見ると気持ちが明るくなります。

ふと、なぜ気持ちが明るくなるのか考えてみたら、この人は生きている、と実感できるからかもしれません。誤解を怖れずにいえば生きているのと、死んでいないのは違うと思うからです。ただ息をしているだけでは生きているといえるかどうか・・。

日本は寝たきり老人が多いですが、欧米は少ないと聞きました。価値観の違いで欧米では管に繋がれ寝たきりにさせるのは虐待ととらえるようです。日本は管に繋がれて寝たきり状態になっても延命重視。欧米がすべて正しいとは思いませんが、この点に関しては欧米に賛同します。私も無駄に延命してもらいたくはないですね。

最期まで人生を生き続けたいです。ピンピンコロリってことです。

読んで下さりありがとうございます。