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雑記

眠れなくなった夜~この辺りは昭和初期

ご近所で猫を飼っているのですが、去勢をしない家があります。猫を飼っているといっても、特定の猫が飼い猫というわけではなく、飼い猫は不特定多数で流動的です。いなくなった猫がいても気にも留めません。野放しです。そして増えた猫は野良化したり、よその家に住み着くこともあります。

以前、野良化した親子の猫(母猫1匹、子猫2匹)があるお宅に住み着きました。親子の猫は、よくウチにもやって来たのですが、子猫も大きくなり3匹とも福福して幸せに過ごしているようで、よかったな、と思っていました。

しかし・・そこの家も去勢をしない家だったのでした・・。猫は増えているようでした。そして、毎日のようにやって来ていた親子の猫がある日を境にぱったりと来なくなりました。何だか嫌な予感がしました・・。

その後、その家の奥さんと用事があり話をする機会がありました。話しの流れから猫の話になったので、気になっていた親子の猫のことを何気なく聞いてみました。奥さんは「情けをかけたのが間違いだった。子猫が産まれた」と言ったのでした。もの凄い違和感を感じました。何だかまるで恩を仇で返されたとでも言うような言い方に聞こえました。猫に悪気はなく自然なこと。

「去勢をしなければ猫は、すぐ200匹くらいになりますよ」と私がやんわりと言うと、200匹というのが冗談だと思ったのか奥さんは笑ったのでした・・。猫は年2回出産し繁殖力が凄いのは一般常識だと思っていましたが、いい大人でも知らない人はいるのだな・・と思いました。

そして直後、親子の猫の消息を聞いて、ズーン・・・と気持ちが一気に沈みました。奥さんは「犯罪者にはなりたくないけど、遠くに1匹ずつ置いてきた」と言ったのでした。置いてきたって・・。親子の猫の他に生まれた子猫もでしょう・・。

私は「元の家に戻せばよかったのに。ならば動物愛護センターは?(ここに預けても厳しい現実になるかもしれませんが・・)」と尋ねました。奥さんは「あの家に言ったって、ウチの猫はこの3匹であとは違うって言われちゃう」私、絶句・・。「動物愛護センターはSさんの家で子猫が捨てられていて聞いたら、いっぱいで預かれないって言われたって」えー・・。そんなに行くあてのない猫が・・。

奥さんは猫を捨ててスッキリした気持ちになったのでしょうか?なったのでしょうね・・。私は暗澹たる気持ちになり、夜、眠れませんでした。顔なじみの猫だったから余計に・・。

夫にこの話をしたら「この辺りは昭和初期!」と憤っていました。去勢しない家は別に年配者だけでなく、30代や20代の若いコもいるのに・・。なぜペットへの対応は昭和初期なのだろう・・。

読んで下さりありがとうございます。