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日々の出来事

遠くなった耳~聞き役になることにした

今日は朝から土砂降りでした。小雨になる気配もなく降り続いていましたが、大した食材がなかったので午前中、買い物に行きました。車の乗り降りだけでビショビショ・・。そして帰りの車の中で急にスマホのアラームが鳴りびっくり。
T市からの避難指示のエリアメールでした。(私は隣のM市の外れに住んでいます。)とにかく慌てず速やかに帰ろうと思いました。

そして家に着き、買い忘れたものがあるのに気づきました。蚊取り線香です。もう使い切ってしまってありません。今の時期、蚊が出るのですが、今年はいつもより多い気がします。しかも、かなり大きな蚊で本当に鬱陶しい・・。買いに行こうか迷ったのですが、叩きつけるような雨を見て断念しました。

そういえば昨日、老母から蚊には6本の針がある話を聞きました。老母は新聞で読んだそうです。「あんなに小さいのに針が6本もあるなんてね」と感心したように話していました。(血を吸うとき6本の針にはそれぞれ役目があるそうです。)

時々、老母は新聞や雑誌などで知ったことを誰かに話したくなるようです。誰かといっても実質、私しかいないのですが。まあ、聞くだけだったらいいのですが、老母と会話するとなると面倒です。老母の耳は本当に遠くなりました。

毎日、正午に防災行政無線のチャイムが流れます。家の中にいても、はっきり聞こえますが、少し前それが聞こえない、と老母が言ったので驚きました。これでは会話もスムーズにできません。そして、たまに私の話が聞こえづらいと、私の話し方のせいにすることもあり腹立たしいこともあります。

なので老母が何か話し出した時は無理に会話しようとはせず聞き役になることにしました。老人は同じ話ばかり繰り返すと言いますが、老母の場合はあまりそういうことはありません。だいたい新聞や雑誌のネタだからです。
聞き流していることもありますが、新聞や雑誌をしっかり読み込んでいるんだな、と感心することもあります。そして耳は遠くなりましたが、脳はまだまだ大丈夫そうだな、と思っています。

土砂降りの雨の音も老母には小雨くらいにしか聞こえていないでしょう。老母は静かな世界で暮らしています。今日も熱心に雑誌を読んでいました。

読んで下さりありがとうございます。