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お出かけ 折々の場所

紫の花に騙される

昨日、夫がパソコンを欲しいと言うので一緒に家電量販店に行きました。ネットショップでもチェックしたのですが実店舗でも見てみたいとのことでした。最近、夫はいろいろ物入りです。

家電量販店までは遠くドライブも兼ねてです。薄曇りの空は日差しを孕んでいて妙に明るく春らしいといえば春らしい日和でした。

家を出て間もなく何面もある田んぼの中で一面だけ紫の花に覆われている場所がありました。咄嗟にレンゲソウだと思いました。珍しい。遠目にそこだけ紫の絨毯が敷かれているようです。

私が子どもの頃は春になると当たり前のように田んぼ一面にレンゲソウが咲いていました。でも今では、とんと見なくなりました。

すると夫から「レンゲソウは自然に生えていたわけではなく、農家の人が前年の秋に田んぼに種を蒔いていたんだよ。レンゲソウは田畑を肥やす効果があるから田植え前に漉き込んで稲の肥料にしていたんだ」云々という話を聞きました。へえー。これを緑肥というとのこと。

昔は私の家でも稲を作っていましたが、子どもだった私はそんなこと知りませんでした。レンゲソウも雑草の一種で春になると自然に生えてきて咲いているのだと思っていました。

一瞬で通り過ぎましたがレンゲソウに郷愁を誘われ懐かしい気持ちになりました。

レンゲソウが植えられなくなったのは化成肥料が一般的になったからかな、と思いました。

家電量販店に到着。夫がちょうど希望するスペックのノートパソコンがあり即決で購入。思っていたよりも短時間で買い物を終えました。

早々に帰途に就いたので帰りにレンゲソウが咲いている田んぼに寄ることにしました。

そして大通りから農道に入りレンゲソウが咲く田んぼに近づくと・・。あれ?

なんとレンゲソウだと思っていた紫の花はホトケノザでした。騙された・・。(勝手に勘違いしただけですが)

なーんだ・・。ホトケノザには申し訳ないけれどガッカリしてしまいました。

あとでネットで調べたら、レンゲソウが植えられなくなったのは化成肥料が使われるようになったのもありますが、田植えの時期が早くなったのもあるようです。

レンゲソウが咲く前に田植えになってしまうということです。

レンゲソウが咲くのは4月~5月で、まだまだ早かったですね。でも紫の花が一面に広がる光景はきれいでした。

読んで下さりありがとうございます。