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雑記

多額の借金の原因に感じた無慈悲

以前、働いていた介護老人施設の入所者の一人にある80代の女性がいました。

女性は心身の機能がかなり落ちていて入所当時から、ほぼベッド上で過ごしていました。認知症もあり、あまり会話もしませんでしたが、よく足が「痛い、痛い」と訴えていました。以前に大腿骨骨折で手術を受けたことがあり、その後遺症のようでした。

ところで、この女性ですが元看護士で総合病院の婦長だったそうです。そして、すでに亡くなっていましたがご主人は教員で校長まで務めたとか。

子どもはいませんでしたが、経歴を見るかぎり女性は経済的には恵まれているだろうと推察しました。

しかし、女性が日常生活を自宅で営むことができなくなり施設に入所することになった際、甥っ子の方が調べたら女性には、なんと多額の借金があったそうです。

たまたま職場で校長だったご主人を知っている職員がいたのですが、この夫婦には昔から借金があるという噂があったとのことでした。

看護士に教員。しかも、夫婦ともにそれなりの地位についていたのです。十分な収入があったはず。一体、なんのために借金なんか?

・・原因は宗教とのことでした。何の宗教かは分かりませんが献金とかしていたのでしょうかね。夫婦で信奉していたようです。

一体どれほどのお金を宗教に費やしたのか想像もできません。

それにしても看護士に教員、理性がありそうなのに。宗教によって思考力が低下してしまったのでしょうか。

安倍元総理を銃撃した男が「母親が宗教にのめり込み破産した」などと供述しているという報道があり、今日、その報道を受け宗教団体の責任者が会見しているのを見て、ふと、この女性のことを思い出したのでした。

ベッド上で「痛い、痛い」と訴えていた女性の姿を思い浮かべ、多額の借金までして信奉した宗教の無慈悲さを思いました。

読んで下さりありがとうございます。