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思い出 日々の出来事

おにぎりの悲しみと年末年始の悲しみ

今日は仕事納めでした。本当は午後からの勤務でしたが、同僚のNさんが昨夜から咳が出て喉の痛みがあるとのことで急遽休みになった為、午前からの勤務になりました。

イレギュラーなことが他にもありましたが、とりあえず無事に勤務を終えることができたのでよかったです。
明日の大晦日から1月3日までの4連休を穏やかに過ごすことができます。

そうはいっても、年が明けるとまた一つ年を取ると思うと嬉しくもありませんね。きっと50代なんて、あっという間。ころころと坂を下って行くように時が過ぎていくことでしょう・・。

ころころ、ころころ・・。

・・どうでもいいことを思い出しました。祖父が高等学校の学生だった頃、遠足に行きおにぎりを食べようとした時、落としてしまったそうです。どこに遠足に行ったのかは忘れましたが、おにぎりは斜面をころころと転がっていき結局、食べられなかったそうです。

子ども頃、何遍も聞いた話ですが聞く度に、おにぎりを食べ損ねて途方に暮れる少年の姿を思い浮かべ深い悲しみを感じました。

なぜ、たった一度、食べ損ねたおにぎりに深い悲しみを感じたのでしょう?

それは多分、祖父の母親は早くに亡くなり、遠足のおにぎりは祖父自らが握ったものだったからかもしれません・・。

子どもの私は心のどこかで、おにぎりは母親のいない祖父の悲しみの象徴のように感じたのでしょう・・。

ふと、懐かしく祖父のことを思い出しました。

ところでパート先のデイサービスに来ている利用者の方々は年末年始に孫やひ孫が来るのが楽しみなよう。家族が揃う昔ながらの光景。コロナの流行があり久しぶりではありますが。

でも子供のいない私にとっては無縁のこと。年末年始には少しだけ、その悲しみを感じたりします。

読んで下さりありがとうございます。