コロナ前までは月に1、2回遠出してひとりで何らかの展覧会に行っていました。しかしコロナがきっかけで行かなくなり、いつしか展覧会に対する興味も減退。
4月から東京都美術館でキリコ展が開催されることを知り、これは行きたい!と思ったのですが結局行かずじまい。展覧会も終了してしまいました。
もう、このまま展覧会に行くこともなくなりそうだな・・と思ったのですが、昨日、久しぶりに展覧会に行ってきました。
東京ステーションギャラリーで開催されている「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン展」です。
20世紀後半のベルギーを代表するアーティストのひとりとのことですが、私はたまたま見ていた展覧会情報で初めて知りました。そして紹介されていたどこか不思議な絵と優しくて美しい色彩に心惹かれ展覧会に行きたいと思ったのでした。
しかし、なかなか行動に移せず。でも、この展覧会は見に行かないと後々後悔しそうだなと思い、やっと重い腰を上げたのでした。
作品はドローイング、水彩画、彫刻、版画など約230展。
繊細だけど明快な線のドローイングは洒落ていてユーモアがあり、色数は多くないけれど美しく豊かな色彩は幻想的で詩的。そして彫刻は謎めいていて面白い。
個人的には水平線や地平線、空や宇宙など広々とした世界を感じさせる作品が印象的でした。
また環境や戦争、人権などの問題にも強い関心があったようで、それらをテーマにした作品も多くありました。
ミサイルを小鳥に見立てたり絵柄はかわいらしいのですが、厳しい現実に対するメッセージがストレートに出ているのを感じましたね。
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作品を見ていくうちに凝り固まった頭と心が優しくもみほぐされていくように感じました。フォロンは、まさに空想旅行案内人という呼び名がぴったりのアーティスト。
フォロンというアーティストを知り、作品を見ることができてよかった!
これからも時々は展覧会に行ってみようと思いました。
読んで下さりありがとうございます。