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入ったら出られない場所と住めば都

昨日、パート先のデイサービスに来ている80代前半の女性から施設入所を考えていることを聞きました。

女性は結婚して子供ももうけましたが離婚してからは子供との付き合いが希薄になり一人暮らしで身寄りがいないのと同じような状況です。

女性は、まだまだしっかりしていてデイサービスや訪問介護を利用しながら一人暮らしを続けることは可能だと思います。

でも飼っていた猫が虹の橋を渡り、身体の不自由さもあり一人暮らしも潮時だと思ったのでしょう。

ケアマネに勧められている施設に見学に行ったそうですが、話を聞いているとそこの施設は私が以前勤めていたところのよう。ちょっと複雑な気持ちになりました。

利用者の環境や待遇などについてではなく、入ってしまうと、もう出てこられないだろうな・・ということ。まあ、女性も終の棲家として施設に入所するのでしょうが・・。

その施設で働いていた時、帰宅願望が強い男性がいたことを思い出しました。まだまだ元気な人で毎日のように施設から出たいと訴えていました。でも本人の意思は通じません。

入ってしまったら簡単には出られない。毎日、不穏な様子の男性の対応に苦慮しましたが、”ここには、いたくない”と思いながら過ごすのは辛いだろうな・・と思いました。

その人は結局、あっけなく亡くなってしまいました。正直ほっとした気持ちもありました。

ところで女性ですが住んでいるのは貸家。貸家を退去し施設に入所することになります。

ケアマネが施設の利点をあげて入所を強く勧めていたり、早くも施設から書類がきたり話がどんどん進んでいる感じ。本人もその流れに乗っていくのでしょう。

何だかマイナスのことばかり書いてしまいましたが、その施設に入れば最期まで面倒を見てもらえるでしょうから将来の心配も減るでしょう。そして住めば都といいますし女性にとって居心地のいい場所かもしれません。

そうなることを願っています。

読んで下さりありがとうございます。