もうすぐお盆です。明日以降、天気が崩れそうなので、今日の午前中に老母と近くの直売所でアスナロを買い、お墓にお供えしてきました。
本当は草刈りなども、やりたかったのですが暑くてたまらず、さっさとアスナロをお供えすると帰ってきました。
ところでウチにはお墓が幾つもあります。父親が建てたお墓、落ち武者だったといわれているご先祖様のお墓とご先祖様のお墓の両隣にある二人の家来のお墓(家来のお墓は小さいです)。
ちなみに、ご先祖様から続く人たちのお墓は父親が建てたお墓にまとめられました。墓石は残されていますが、遺骨はもう、そこにはないので特にお供えはしません。
しかし父親がお墓をまとめた時に抜け殻になった墓石を処分してくれたらよかったのにと思ってしまいます。小さな墓石だけどたくさんあるのです。
いずれ処分しなければならないのかな・・。
そして実は、更にもう一つお墓があります。ウチのお墓といっていいのか分からないのですがウチでずっと墓守をしています。
それは曽祖父の妹さんのお墓。リオさんという方で、その当時の人にしては小洒落た名前です。
リオさんは結婚してウチの近くに住んでいて子供も何人かいたようです。その子供の一人(男)は歯医者さんになり隣の市で開業していて、私も小学校か中学生頃に治療してもらったことがあります。その当時すでに高齢でした。まあ、おじいさんの従兄弟ですからね。
その歯医者さん以外、私はリオさんの子供を知りません。でも係累が途絶えたわけではなく続いているのは確か。
リオさんが住んでいた場所は今、道路沿いにあり空き地です。何年も前、道路の拡張工事にその土地の一部が収用されることになりました。
その時、その土地はウチのものではないけれど用地交渉の担当者がウチにやって来ました。実はその土地はリオさんの代から相続の手続きがされていなかったのです。
系図を見たらリオさんの子孫はたくさんいて、あちこちに散らばっていました。これは用地交渉の担当者も頭が痛かったと思います。
生きている人全員の許可を貰わなければならないのですからね・・。ウチはリオさんと全く無関係ではないので用地交渉の担当者は知っている人がいたら事前に伝えてもらいたい旨言われました。
突然、自宅に伺って怪しい人と思われるのを避けたかったようです。確かにリオさんの子孫の人でリオさんの土地のことを知っている人は全くいないでしょうからね。
・・といってもウチで知っているのも歯医者の男性とその娘さんだけ。知っているだけで付き合いはなく、どうしているかは分かりませんでした。歯医者の男性はもう、鬼籍に入っていたでしょうが・・。
その後、道路の拡張工事は行われたので用地交渉は無事出来たのでしょう。ちなみに土地代は老母が用地交渉の担当者から聞いたところによると一人当たり二束三文みたいな値段だったようです。
それにしても何人も子供がいたのに忘れ去られてしまったリオさんのお墓。そういえば旦那さんのお墓はどこにあるのでしょうか・・。
いつも何の疑問もなく、会ったこともない遠い昔に生きていたリオさんのお墓にアスナロをお供えしていますが考えたら不思議な気持ちになりました。
それにしても子供のいない私には墓問題が山積みです。頭が痛い・・。
読んで下さりありがとうございます。