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日々の出来事

コタツから出られなくなった面白い奇譚集

数日前、竹伐採のために購入した電動鋸の試し切りをしました。数本の竹を切ってみたのですが期待していた通り、スパスパ切れて感動!

竹林という魔物を倒す武器を手に入れた気分になりました。

しかし、やる気は湧いてこず試し切りだけで終了。寒くなったので外での長時間作業は億劫で・・。

昨日の休みも午前中は老母と買い物に行き、午後はコタツで本を読んだりして、まったりと過ごしました。だめですね・・。コタツに入ると出られなくなります。

ちなみに読んでいた本は「中野京子の西洋奇譚」です。中野京子さんというと絵画を読み解くエッセイ、または解説書で有名ですが、この本は西洋の歴史奇譚を集めた本で、それにまつわる絵や写真が載っています。

聞き覚えのある話もありますが、それも含め読みやすく楽しく読めました。

収録されているのはハーメルンの笛吹き男、ドッペルゲンガー、ドラキュラ、エクソシスト、蛙の雨、犬の自殺、ホワイトハウスの幽霊などなど21話。

謎に包まれた怖くて奇怪なお話は面白くて魅力的。ますますコタツから出られなくなりました(不精を本のせいにするな、ですね・・)。

表紙はゴヤの「魔女たちの夜宴」

しかし、この本を読み悪魔や怪物より、実は人間が一番怖いかも・・と思ったりしました。

読んで下さりありがとうございます。

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雑記

人生初のムーミンブームが来るかも?

ムーミンの雑貨をよく見かけます。根強い人気があるのでしょうね。私も雑誌付録ですが、いくつかムーミングッズを持っています。

私の場合、ムーミンはキャラクター先行で実際の物語はよく知りません。子どもの頃にアニメを見ていたはずなのですがストーリーはとんと覚えていないんですよね。

何となく気になっていたムーミン。先週、本屋さんで絵本のある暮らしを提案する月刊誌MOEの11月号が目に留まりました。巻頭特集は「ムーミン 旅と冒険のすすめ」

ざっと目を通すと良さそうだったので家でゆっくり読みたいと思い買うことにしました。MOEは特集により、たまに買うことがあります。

MOE11月号
ムーミン特集の他にも今年6月に亡くなったハーブ研究家のベニシアさんのライフスタイルや注目の陶芸家とその作品、旅や絵本紹介の記事なども興味深かったです
付録に来年のムーミンダイアリーも付いていました

さて読んだ感想など。

ムーミンのデザインを創作しているデザイナーへのインタビューやムーミンの小説やコミックの抜粋、ムーミンに出てくる料理、全国にあるムーミンショップの紹介などなど色々なムーミン情報が広く取り上げられていて面白かったです。

ふんだんのイラストや写真にも心躍りました。

ムーミンにたいする興味がすごく湧いてきましたね。とくに小説。ムーミンの物語をちゃんと読んでみたくなりました。

小説の紹介ではキャラクターたちの、ちょっと複雑な心模様が感じられて、けっこう大人の読み物かもしれないと思いました。

ムーミン谷の世界に浸ってみたい・・。

さっそく探したら「ムーミン童話集限定BOX 全9巻セット」というのを見つけました。お値段が6,116円。9冊分なので、けっして高いとは思いませんが、ちょっと迷い中。

人生初のムーミンブームが来るかも?

私が持っているムーミングッズ
全部雑誌の付録ですが
ペットボトルホルダーに保冷バッグ、スープジャーなど。

読んで下さりありがとうございます。

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雑記

今更ながら読んだ本と5回の意味

「逆説の日本史」という本をご存じの方は多いと思います。井沢元彦さんの日本史を扱った書籍です。

私は読んだことがなかったのですが、今更ながらコロナで伏していた時、コミック版「逆説の日本史 古代黎明編」を読んでみました。

いや~面白かった!

現代の日本人の多くは一見無宗教ですが、実は古代の宗教観の影響を深く受けていることに、すごく納得しました。

井沢元彦さんはYouTubeもやっていることを知り、いくつか見てみましたが書籍と同様こちらも面白かった。

私にとってYouTubeは暇つぶしの定番ですが、様々な分野の著名人のお話をタダで聞かせて貰えるのは本当にお得でありがたいと感じます。

またYouTubeでは聞き逃しても何度でも聞き直せるのが助かる。途中で寝てしまうことが度々あるので・・。

ただねえ~せっかく知識を得ても脳への定着率が悪く、すぐに忘れてしまうのが難点ですね・・。

あるエライ先生は本を5回は読み返すと言っていました。本当に理解するためにはそれくらい読み込む必要があるということでしょうね。しかし私は同じ本を5回も読む気にはなれません。

でもYouTubeだったら同じ動画を5回くらい見れるかな?本を読むより動画を見る方が受動的で楽ですもんね。でも、やっぱり同じ動画を5回も見る気はしないかな。

自分の齢を考えると、そんなに悠長な時間はないという気もしてきます・・。

読んで下さりありがとうございます。

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三人の人物が気になり買った雑誌

先週、本屋さんで何気なく婦人公論の8月号を手に取りパラパラめくると気になる人物の記事を見つけました。しかも三人。

なので普段買うことのない婦人公論を買い、ゆっくり読みました。

気になる人物ですが一人目は漫画家の楳図かずおさん。エッセイストの酒井順子さんと対談されていて9月で87歳になるそうです。掲載されている写真を見る限り変わらない。

楳図さんの漫画は世代なのですが実はあまり読んでません。でも紹介されている作品はどれも面白そうで改めて読んでみたくなりました。

久しぶりに見つけた楳図さんの記事。どうしているのだろうと気になりましたが、27年ぶりに新作が発表されていたことを知りました。101点に及ぶ連作絵画で80代に入ってから描き上げたとのこと。

どんな作品か気になりますが作品が発表された展覧会は終了していました。展覧会の図録を購入すれば見られますが、けっこう高いので買うのは悩みます・・。

それにしても私のアンテナが鈍くなり情報をキャッチできなかっただけで楳図さんはいろいろ活動されているようです。

80代に入ってからも新しいことに挑んでいるのが凄い。

二人目は評論家の樋口恵子さん。過去に何冊か本を読んだことがありますが、頼れる先輩にアドバイスを貰うような気分で読んでいました。

91歳になられたんですね。同級生の作家、黒井千次さんとの対談で話も弾んでいるようです。快活な印象は変わりません。

三人目は絵本作家でイラストレーターの飯野和好さん。飯野さんの絵は本の表紙や挿絵でよく見かけました。不思議で洒脱な絵がステキだな、と思っていました。

取材を受けた飯野さんがご自分の半生を振り返っていますが、後先考えずに思いついたことをやってきた感じが凄い。行動力があるというか、思い切りがあるというか。

いろいろ絵も紹介されているのも楽しい。

ところで飯野さんは76歳。楳図さんと樋口さんのことを書いた後だと76歳がすごく若く思えます。

三人の記事を読み、とりあえず私も頑張ろうと思いました。いったい何を頑張るのかは不明ですが。

読んで下さりありがとうございます。

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日々の出来事 食べ物・飲み物

素敵な短編集とプラム

素敵な一冊の短編集を読みました。それは吉田篤弘著「中庭のオレンジ」です。

夜寝る前とか雨の日に読むのにぴったりかもしれません。小説というより大人の童話集といった趣。21編の物語が収められています。

一番最初の物語。

戦禍で燃やされないよう図書館の本を図書館の中庭に埋めます。その時、沢山のオレンジの種も蒔くのですが、しばらくして、その中の一つから芽が出て立派な木に育ち・・。

この最初のオレンジの木に関連する物語が中ほどと最後に出てきます。基本的に他の物語は独立しているのですが、このオレンジの木にまつわる物語が要になっていて、バラバラな物語がオレンジの木(・・というか実った果実)とリンクしてきます。

登場するのは人だけでなく、羊だったり、天使だったり、神様だったり。物語には、それぞれの味わいがありますが、どれもどこか不可思議。そして終わりには余韻が残ります。

そして最後まで読み終え、本から立ち上ってくるのは優しさや悲しみや懐かしさなどが混じったオレンジの香り・・。

この著者の世界観が大好き。センスのよさに唸ります。読んでいると鬱々とした気持ちも消えていきます。

表紙の絵も挿絵も素敵です

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話は変わり、昨日、パート先の上司から自宅で採れたというプラムを頂きました。上司の家には様々な果物の木があるようです。

「熟しているので一両日中に食べて下さい」と言われました。

今までの人生で一度くらいプラムを食べたことがあるかもしれませんが、まったく記憶にありません。

なのでプラムの味が想像できない。

頂いたプラム

さて、どんな味だろう?と夕食後に食べてみました。種の周囲は酸味があるのですが他はぼやけた感じでつかみどころのない味でした。

まだまだ瑞々しくて不味いというわけではありませんが。

老母も「よく分からない味」と言っていましたね苦笑。もしかしたら、もう少し熟させた方がよかったのかな、と思いました。