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写実絵画専門美術館と煮干しラーメン、そして月替わり御朱印

昨日の午前中、夫と選挙に行った後に向かったのは写実絵画専門美術館であるホキ美術館。以前から興味がありましたが訪れるのは初めて。

投票所の小学校から1時間半ほど車を走らせ10時40分頃到着。住宅街の側にありました。

駐車場から入口に向かうと建物の周囲には長さも傾きもバラバラな鉄の棒がずらっと立っていて、その外観もアートです。

美術館入口と鉄の棒

さて、館内に入り絵を見ていきました。

人物画に静物画、そして風景画。とにかく技術の凄さに目を見張りました。

徹底的にリアルに描かれた絵は写真のよう。ならば写真でいいような気もしますが写真とは何か違う。

一瞬で撮る写真と違い、描き上げるまでに相当な時間を要する写実絵画。時間をかける、というより、時間を捧げていると感じます。

また手の甲の静脈まで表現された人物などは写真より生々しく精気を感じました。それは正直、ちょっと怖くもありましたね・・。

個人的には静物画や風景画の方が好み。

絵だけでなく地上1階から地下2階まである館内の造りも洒脱で素敵でした。

地下からエレベーターに乗った際、エレベーターの中におそらくオブジェとしてアンティーク調の椅子が置いてあったのもいいなと思いました。

最後に売店でポストカードを3枚購入。

1枚は気に入った作品のもので、それはどことなく可愛さを感じる焼き魚をほぐした絵です。

そして、もう2枚は美術館の外観と館内の写真。作品もですが建物も素敵でよかったので。


購入したポストカード

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美術館を出ると、ちょうど12時頃でした。

お昼は夫が行きたいと思っていたラーメン屋さんに行くことにしました。そこは老舗の煮干屋さんがやっているお店で煮干のスープが特徴とのこと。

美術館から、しばらく車を走らせ12時半頃に到着。混んでいるようでしたが幸いテーブルが1つ空いていて、すぐに座れました。店内はおしゃれなカフェのような雰囲気。

私は醤油の”特製 煮干し香る中華そば”とミニしらす丼、夫は”特製 やさしい濃厚煮干しそば”と同じくミニしらす丼を注文。

私が注文した”特製 煮干し香る中華そば”とミニしらす丼

食べた感想ですが、最初スープの醤油が突出して濃く感じましたが、食べていくうちに煮干しの風味と馴染んでいきました。そして麺もチャーシューも美味しくて満足しました。

夫の方のスープは濃厚というだけあってトロッとしていて、うっすらと緑っぽかったです。

しらす丼には醤油とごま油をかけて食べました。ミニとなっていましたが量がけっこうありましたね。でも、美味しくてぺろりと食べてしまいました。

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お昼を食べた後は帰る道すがら久しぶりに玉前神社に寄りました。

そして昨日は私の57回目の誕生日だったので、今まで無事に生きてこられたことに感謝して参拝しました。

拝殿

ところで、どういう風の吹き回しか昨日は夫も一緒に参拝しました。夫は神社仏閣に行っても無信心で絶対に参拝しない人なのです。訝しかったですが理由は聞かず。

さて、参拝した後は御朱印を頂きました。玉前神社の御朱印は以前にも頂いたのですが、通常のものの他に月替わりのものもあったので昨日はそれを頂きました。書き置きのもので10月はバラと栗のスタンプが押されています。なんか嬉しい。

10月の御朱印

それから神社の側の和菓子屋さんでお菓子を買い帰途につきました。曇り空で雨がパラついたりしましたが、57歳の一日目は、なかなかよい日でした。

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お出かけ 美術館

休館が決まった美しい美術館へ

昨日、パートは休み。夫も代休で休みだったので一緒に川村記念美術館に行ってきました。

この美術館を初めて訪れたのは、もう随分と昔。行こうと思ったのは私の好きなジョセフ・コーネルの作品をいくつも所蔵していることを知ったから。

ジョセフ・コーネルは箱に身の回りにある様々なものをコラージュした作品で知られるアメリカの芸術家。

コーネルの作品を初めて見たのは何かの本でした。シャビーな雰囲気とノスタルジックで物語性のある作品に惹きつけられました。なので川村記念美術館で実際にコーネルの作品をいくつも見ることができた時は感激しました。

また川村記念美術館は建物も庭園もきれいで散策路もあります。好きな美術館になりましたが私が住んでいるところからは行きづらく、その後に訪れたのは5、6年後だったでしょうか。それからは行く機会がありませんでした。

そして最近、川村記念美術館が休館することを知りました。地味にショック・・。

当初は来年1月いっぱいで休館ということだったのですが来館者が急増したため2カ月延長され3月で休館することになったようです。

休館するまでの間に、もう一度行きたいと思い、昨日行くことにしたのでした。

朝8時半に車で出発。到着したのは10時半でした。家を出た時は晴れていましたが道中だんだん曇ってきて到着した時には小雨が降っていました。

駐車場から美術館に向かう途中の木立
広い庭園は緑豊かで散策路もあります
大きな池に白鳥が2羽いました
以前訪れた時には黒鳥もいた気がします

来館者が急増しているということでしたから、平日でも訪れている人がけっこういましたね。

川村記念美術館

懐かしい気持ちで、ゆっくりと作品を見ていきました。コレクション展示は記憶にあるもの、ないもの、それぞれに楽しみました。ちなみに昨日、展示されていたジョセフ。コーネルの作品は2点でした。

開催中の企画展「西川勝人 静寂の響き」も印象に残りました。初めて知った芸術家ですが、平面から立体の作品まで様々あり、見ていると何というか心が落ち着く感じがしました。

個人的に建築的構造物の作品が特に気に入りました。

西川勝人展チラシ

作品を見終わり売店でポストカードを3枚購入。マリーローランサン1枚と西川勝人氏2枚です。

購入したポストカード

建物の外に出ると雨が上がり明るくなっていましたが、庭園の散策はせず帰途につきました。

夫と来年もう一度来たいね、と話しました。

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お出かけ 美術館

頭と心を優しくもみほぐしてくれた久しぶりの展覧会

コロナ前までは月に1、2回遠出してひとりで何らかの展覧会に行っていました。しかしコロナがきっかけで行かなくなり、いつしか展覧会に対する興味も減退。

4月から東京都美術館でキリコ展が開催されることを知り、これは行きたい!と思ったのですが結局行かずじまい。展覧会も終了してしまいました。

もう、このまま展覧会に行くこともなくなりそうだな・・と思ったのですが、昨日、久しぶりに展覧会に行ってきました。

東京ステーションギャラリーで開催されている「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン展」です。

東京ステーションギャラリーにて

20世紀後半のベルギーを代表するアーティストのひとりとのことですが、私はたまたま見ていた展覧会情報で初めて知りました。そして紹介されていたどこか不思議な絵と優しくて美しい色彩に心惹かれ展覧会に行きたいと思ったのでした。

しかし、なかなか行動に移せず。でも、この展覧会は見に行かないと後々後悔しそうだなと思い、やっと重い腰を上げたのでした。

作品はドローイング、水彩画、彫刻、版画など約230展。

繊細だけど明快な線のドローイングは洒落ていてユーモアがあり、色数は多くないけれど美しく豊かな色彩は幻想的で詩的。そして彫刻は謎めいていて面白い。

個人的には水平線や地平線、空や宇宙など広々とした世界を感じさせる作品が印象的でした。

また環境や戦争、人権などの問題にも強い関心があったようで、それらをテーマにした作品も多くありました。

ミサイルを小鳥に見立てたり絵柄はかわいらしいのですが、厳しい現実に対するメッセージがストレートに出ているのを感じましたね。

2種類のチラシがあったので貰ってきました

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作品を見ていくうちに凝り固まった頭と心が優しくもみほぐされていくように感じました。フォロンは、まさに空想旅行案内人という呼び名がぴったりのアーティスト。

フォロンというアーティストを知り、作品を見ることができてよかった!

これからも時々は展覧会に行ってみようと思いました。

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お出かけ 美術館

久しぶりの美術館~展示品より気になっていたもの

昨日は夫の用事(仕事関連)に付き合い、久しぶりに高速バスで遠出をしました(県内ですが)。駐車場がないので高速バスで行くことにしたのですが、何となく遠足気分。高速バスに乗るのは1年数ヶ月ぶりです。

乗客は少なく数えるほどで、窓の景色をボーっと眺めたり居眠りしたりしているうちに到着。もっと乗っていたい気分でした。

夫の用事は簡単に終わる事だったので、その後、近くの千葉市美術館に行ってみることにしました。美術館に行くのも1年数か月ぶりです。そして初めて行くところで楽しみでした。

人出が気になりましたが私たちが着いた時、訪れている人の姿はありませんでした。企画展は特に興味のないものだったので常設展だけ見ることにしました。

5階の常設展会場に行くためエレベーターに乗った際、床に絵があるのに気付きました。浮世絵の女性3人がマスクを着けてソーシャルディスタンスを促す絵です。ちょっと面白いな、と感心。

エレベーターの床の絵

そして常設展を観賞。2点ほど印象に残る作品がありました。椅子に座った黒猫の版画と鬼瓦と裸婦の版画です。

黒猫の方は細長い小さな作品で、かわいらしさとどこか不思議な雰囲気がありました。鬼瓦と裸婦の版画は大きく、迫力と存在感がありました。そして鬼瓦と裸婦という組み合わせが斬新で面妖な感じも気に入りました。

でも常設展だけだと、ちょっと物足りなく感じました。しかしガッカリはしませんでした。実は展示品より気になっていたものがあったからです。それは建物です。

千葉市美術館は、戦前に建てられた銀行をビルで包み込むように保存していて、(この保存方法をさや堂方式というらしいです) それが1階部分にある”さや堂ホール”です。以前、テレビで見て知り、機会があれば見たいなと思っていたのです。

そんなわけで常設展を見終わると、さや堂ホールに行きました。足を踏み入れると現代の建物とは違う荘厳な雰囲気。ネオ・ルネッサンス様式のすてきな空間で、ちょっとだけタイムスリップしたような気分になりました。

私たち以外、他には誰もいなくて、ゆっくりと眺めました。

ホールを一望
明かりが映し出す模様もきれい
重々しい雰囲気のドア
床のタイル

そして千葉市美術館を出て、駅周辺のお店で昼食をとってから帰宅の途に着きました。久しぶりの美術館はやっぱりよかったです。

昼食は牛カツとサーモンフライの定食を頂きました。牛カツは初めて食べましたが美味しかったです。

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お出かけ 美術館 雑記

「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」余談と額縁のお話

数日前に行った「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」は、すごくよかったです。図録も購入しました。でも、この展覧会に限らないのですが、いつも一つだけ残念に思うことがあります。
絵画の場合、私は絵だけでなく額縁も気になり、鑑賞の対象です。「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」でも絵画により額縁も様々。ステキな額縁がいくつもあり、思わず見入ってしまいました。
でも、図録には額縁は掲載されません。一部でも載せてくれたらな・・と思ったりします。

何年も前、絵の教室の先生が「ユトリロの額を持っている」とおっしゃっていました。(現在、教室はやってません)
ユトリロの額・・ユトリロが所有していた額ということだと思いますが、どのような経緯で手に入れたかは忘れてしまいました。やはり価値があるものなのでしょうか・・。どのような額かは尋ねませんでした。見せていただけばよかったかな。今になって興味がわいてきました。(でも絵と違い、所有していた額縁ってどうやって証明するのかな?と内心、思いました)

この絵の教室で展覧会を開催した時のこと。ある絵の額縁が幅広の黒いものでした。生徒の方がご自分で選んだものです。先生はこっそりと「真っ黒は葬儀用っぽくなってしまう」と言いました。私はシックだな、と思ったのですが、まあ、材質とかもあると思います。続けて先生は「一本、金の線が入っていたらよかった」云々と言いました。
なるほど、確かに、金の線が一本入ったら、華やかな感じになり真っ黒よりよかったかも、と私も納得しました。ほんの少しのことで印象が変わります。
この絵の先生は、何年も前すでに高齢でしたが、美意識の高い方でした。

額縁も絵の一部。私は時々、絵を描きますが、額縁を自作してみたいな、と以前から思っています。
思っているだけで、なかなか実行できないのですが・・。

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