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仕事

いつかは婆さん

私は介護老人施設で働いています。介護の仕事は体はもちろん、精神的にもきついなと思うことが多々あります。以前、精神疾患のある半身麻痺の60代の女性がいました。食後、私が薬を持っていくと目つきが変わり「ばかー!!あっち行け!!」等と怒鳴り服薬拒否するのです。しかし、他の職員には素直に応じるのです・・。人をみるのですよね・・。その人の立場とか分かるんですよね・・。この人はちょっと、偉そうだなとか・・こいつは冴えないパートのおばさんで下っ端だなとか・・。自分より下だと思うんじゃないかな。そうすると、こういう人は建前はなく本音だけですから、ストレートに態度に出す・・。おむつ交換していると突然叩かれたり・・。今、思い出してもしんどい気持ちになります。この人はまだ、老人ではなく60代で若かったですね。

また一般的に老人は若いコが好きですね。孫くらいの若い子。そして、かわいいコ。あっ、でも、老人だけでなく皆そうですよね。若くてかわいいコがいると、やっぱり場が明るくなりますもんね。
若い子は「○○ちゃん」と下の名前で呼ばれます。おばさんは名前でなんか呼ばれません。うれしいことに「お姉さん」と呼ばれます(笑) まあ、おばさんの名前なんか興味ないんですよね。でも、それでいいんです。興味持たれ色々あてにされても、面倒ですから。お手伝いさんだと勘違いされたり。
若い子で言われたことを、何でも「うん、うん」きいてて、パシリにされたコがいました。何でも言うことをきくと思われ利用されちゃったんですよね。

わがままな人、穏やかな人、神経質な人、話せる人、話せない人、言葉にならない声を出し続ける人・・御老人も色々・・そして皆、歳をとります。

老人たちの姿をみて自分はどんな婆さんになるかな・・と想像します。たぶん偏屈な婆さんになると思います。長生きして是非、婆さんを体験してみたいと思います。

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生き物(猫以外)

カミ様じゃありません。カメ様です。

私のウチには猫2匹とカメ一匹がいます。カメは私が10年以上前、地元の会社で事務員をしていた時、現場作業員のオジサンが拾ってきたものをもらいました。「あげるよ」と言われ、さして欲しかったわけでもなかったのですが、断るのも悪い気がしてもらいました。大きさは本当に小さくて500円玉程しかありませんでした。お菓子の缶(フタなし)に入れ持ち帰ることにしました。会社にいる時、カメを入れてある缶の周辺でなんか嫌なにおいがしました。どれくらいの時間においがしていたかは忘れました。

家にカメを連れて帰ると家族のものが「それ、クサガメだよ」と言いました。私の頭に浮かんだのは草ガメでしたが「クサガメのクサは臭いの臭だよ。身の危険を感じるとにおいを出すんだよ」とのこと。臭ガメねえ・・。なんか、かわいそうな名前だね・・。缶の周辺で嫌なにおいがしたのはカメのせいだったのね。まあ、カメにすれば突然、拉致されたようなものだものね。それにしても小さいなあ。大きくなるまで何年かかるんだろう・・。私は遠い目をしました。(たぶん)
カメの水槽は家の中の南側に置きました。

しかし月日はあっという間に過ぎ、今ではカメも20㎝程になりました。ウチにきてから悪臭を放つことは一度もありません。カメは水槽の中で平和です。人よりも猫よりも、カメがウチでは一番ストレスフリーです。
ウチのカメは冬眠しません。冬眠させるとそのまま永眠してしまうことがあるそうです。冬には水槽ヒーターを入れてあげます。ウチはボロ屋です。人と猫はすきま風の入る部屋で過ごします。冷たい風が入ってきて寒いです・・。人と猫は身を縮こめています。しかし、カメはぬくぬくで、のびのび。ウチでは人よりも猫よりも、カメが一番、というかカメだけが快適な環境で過ごしてます・・。なんか腹立ってきました・・。

くー!カメの分際で生意気な!猫も時々、カメの頭や甲羅をペチペチ叩いてるけどムカついてるのかも!一回、ボコボコにしてやる!・・なーんて思いましたが、大きくなったカメがもし悪臭を発したら・・。どれくらい臭いのでしょうか?けっこうな攻撃力だと思います。カメとは喧嘩しちゃだめですね。大事に大事にしないとね。

家の一角に鎮座ましますカミ様の・・いえいえ、カメ様のお話でした。

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からだと健康

一重まぶたとゴッホの世界(2)

眼科受診の日は雨でした。午前の早い時間に車で行きました。
ざっと診察した後、「車だよね?今日、誰か送り迎え出来る人いる?」と先生にきかれました。私「いません」
先生「瞳孔を開いて見るから5時間程(たぶん、うら覚えです)車、運転出来ないよ。検査、他の日にする?」
モヤモヤした気持ちで過ごすのは嫌だったので
「今日、検査して下さい。車を駐車場に置かせてもらえますか?家は近いので一旦歩いて帰り、夕方とりに来ます」とお願いしました。先生は「いいよ」と言ってくれました。

瞳孔を開く薬を点眼し2、30分。看護師さんが瞳孔が開いているのを確認後、診察室へ。目の状態を見る機械の前に座り、あごを固定しレンズをのぞきこみました。先生が反対側から見ています。先生「目、開いて下さい」私「はい・・」ああ・・なんか悪い病気じゃなければいいんだけど・・。すると突然、先生が大きな声で「○○さーん!○○さーん!」と誰かを呼びました。ドキドキする私。看護師さんが来ました。先生は「出番だよ」と言いました。看護師さんは、ニッコリし「失礼します」と言い私のまぶたを指で思い切り上に引き上げたのでした・・。

・・すみません。・・・思いっきり目を見開いたつもりだったんですけど・・・。

検査の結果は異常なし。ホッとしました。冴えない一重まぶたの目ですが健康なことに感謝です。(近眼+老眼ですが)

病院を出た時、外はザーザー降りの雨でした。でも、瞳孔の開いた私には周囲は光に満ち明るかったです。大雨の中、足取り軽く家に帰りました。

その後もゴッホの世界が現れることはありますが・・。

上野の森美術館で「ゴッホ展」が開催されています。先月、観に行ってきました。ゴッホは生涯1枚の絵しか売れなかったといいます。私は、ゴッホに伝えたくなります。
「あなたの憧れた日本であなたは大変な人気で、あなたの絵を観るために、たくさんの人が展覧会を訪れるのですよ」と・・。

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からだと健康

一重まぶたとゴッホの世界 (1)

私は、一重まぶたです。夫も一重まぶたでしたが気づくといつの間にか、くっきり二重になっていました。加齢でまぶたが垂れ下がったためのようです。私には、そのような現象は起こらず、二重になった夫の目を羨望の気持ちで見ていました。(別に男前になったわけじゃないんですけどね・・)
最近の若い女の子は、何とかして一重を二重にするようですね。一重と二重・・人生が変わるほどの問題なんでしょうね。

昔、一重まぶたの美しいタレントさんがいました。私の記憶の中で、一重まぶたで本当に美人だと思ったのは、この人だけかも。雑誌でこの人に一問一答形式で質問しているのを読んだことがあります。宝物は?という問いに「一重まぶた」と答えていました。なにか独特の感性を持った人だな、と思いました。

まだまだ暑い8月の終わり頃のことです。昼寝から目覚め掛け時計を見ると・・あれ?白い文字盤が黄色っぽく見えたのです。辺りを見まわすと周囲も何だか黄味がかって見えました。しかし、数十秒後には元の視界に戻りました。
ネットで調べると黄視症という症状のようで、要因は様々。すぐに治ったので様子を見ることにしました。
ネットで調べている時、興味深い記事を見つけました。ゴッホの作品に黄色が多用されているのは、黄視症だったからでは、というもの。ゴッホは、てんかんがあり当時てんかんの薬として、ジキタリスが処方されていたそうです。その副作用が黄視症で世界が黄色く見えていたと考えられているそうです。
ゴッホの見ていた世界を私も垣間見たのかな。何だかしみじみした気持ちになりました・・。のんきに構えていましたが、それどころではなく、その後も度々、昼寝後に同じ症状が現れました。

そんなわけで近くの眼科を受診することにしました。

続きます。

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お出かけ 美術館

1300年の時に思いを馳せました

今日は東京国立博物館で開催されている「正倉院の世界」 展に行って来ました。
早起きし一路、高速バスで東京へ。家を出た時は雨でしたが、いつの間にか止み、東京駅に着いた頃 は晴れていました。東博には開館後すぐくらいに着きましたが、すでに、ここはディズニーランドですか?ってくらいの長蛇の列。(予想してましたけどね)館内に入場するも、音声ガイドでも並び、やっと会場内へ。混雑の中、何とか一つ一つ観ていきました。

なんて精緻で美しく、そして愛らしい品々!螺鈿や琥珀などで沢山の花をはめ込んだ宝石箱のような鏡、装飾の美しい琵琶・・。その中でも特に私が印象に残ったのは、硝子の器(白瑠璃碗)。つくられた当時のままと思われる透明感と輝き。1300年の間、よく割れずに残ったなあ・・。あと象牙でつくられた紅と紺の碁石もいいな、と思いました。鳥が彫られていて、なんだか、かわいいボタンのよう。1300年前の人々の美意識とセンスのよさに感心 しました。他にも布なども興味深かったです。

宝物の素晴らしさは、もちろんなのですが、1300年それらを受け継いできた人々も素晴らしいですよね。作られた当初から伝わってきた物を伝世品というらしいですが、ほぼ日本にしかないようですね。確かに外国では、文明が滅び忘れ去られ、のちに発掘、発見される、っていうのがほとんどですよね。

その他、初めて知り驚いたのが、正倉院では、塵ひとつ捨てないこと。塵芥、塵粉なども保管し分別作業をしており、100年以上続いているそうです・・。現在、作業している方々の映像も流れてましたが、気が遠くなりました。

ショップでポストカードなど購入し屋外に出たのが、13時半過ぎ。本当は他にも観たい展覧会がいくつかあったのですが、正倉院展だけで疲れてしまいました。東京駅で遅い昼食を執り帰路につきました。

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