老母は60代半ばから70代後半まで手まり作りに夢中でした。本当に感心するくらい沢山作りましたね。人にもずい分あげましたが、それでもまだまだ沢山の手まりが家にあります。
なので仕事始めの日(3日)にパート先のデイサービスに幾つかの手まりを持って行き、利用者さん達のテーブルに飾りました。
去年も持っていったのですが、色とりどりの手まりは華やかでお正月にぴったり。
ところで今日、テーブルに飾ってある手まりを見た厨房の女性に「この手まりは、どうしたの?」と聞かれました。
老母が作ったことを伝えると、女性は「売れるよー」と言ってくれました。この”売れるよ”の意味は、普通に解釈すれば、実際に売れるということではなく、売れるくらい、よくできているということ。
私は笑って「売れないよ」と答えました。すると、また「売れるよー」と言う女性。
金額にもよるかもしれませんが、お金を払ってまで手まりを欲しい人ってなかなかいないと思います。
しかし女性は「メルカリに出せば売れるよ」と言ったのでした。女性はメルカリをやっていて、つい最近は七福神の置物がなんと一万円で売れたとのこと。私にとって一万円は大金。すごいですね。
大きめの置物で実家にあったものらしい。
メルカリに興味はあるけれど、発送が面倒なのとトラブルがあったら嫌だなと思い、やるには至っていません。
ただ、メルカリだったら確かに手まりも売れるかもしれません。1個1000円は高すぎかな。500円くらい?それとも800円くらいでも売れるものだろうか・。
そんな皮算用をしましたが、手まりは私のものではなく老母のもの。
老母は、よく「私はお金がないから!」と威張っています。年金は僅かですが生活に不安はないよう。老母の分は私が賄うのが当たり前と思っているからでしょう。
老母が残すものは手まりだけかもしれません。手まりが、ささやかな遺産・・。
読んで下さりありがとうございます。