数週間前、パート先のデイサービスでデイルームの窓の外を何気なく覗き見ると室外機の上にサボテンの鉢がありました。
指のように細長いサボテンが群生しているもので、思い起こすと、先月辞めた職員が1年くらい前に「花が咲いたから」と持ってきたものです。
そのサボテンは窓の側に置いてあるテーブルの上に置かれ、しばらくの間、大きなピンクの花を咲かせていましたね。
そして、そのうち花の時期は終わり、サボテンは姿を消しました。
私は、てっきり辞めた職員が持ち帰ったとばかり思っていたら、ずっと野ざらしで室外機の上に置きっぱなしだったようです。
そういえば辞めた職員は、このサボテンを以前来ていた利用者さんに貰ったとか言っていたような。
辞める時、サボテンのことは忘れてしまっていたのか、それとも、あえて置いていったのか分かりませんが、サボテンは辞めた職員にとって、それほど大切なものではなかったのかな。
まあ、そんなわけでサボテンに気付いてから、パートに行くとサボテンをチェックするようになりました。すると間もなくツボミらしきものがつき、そのうち去年のようにキレイな花を咲かせました。
せっかく、キレイな花が咲いたので一昨日、去年と同じようにデイルームの窓の側のテーブルの上に置いたらサボテンは利用者さんたちの注目の的。
利用者さんの一人が「挿し木にしたいので一つ欲しい」と言うと他の利用者さん達も「欲しい、欲しい」となったのでした。
しかし一応、辞めた職員が置いていったもの。
上司にその旨を話し、利用者さん達に上げてもいいか確認すると「いいですよ」とのことでした。なので群生しているサボテンをピンセットで一つずつ摘まみ取り、利用者さん達に差し上げました。
そして、最後に私も上司の了承を得て貰いました。
すっかりスカスカになってしまったサボテン。もし辞めた職員がサボテンを引き取りにきたら・・・事情を話したら「別に構わないよ」と言ってくれると思います。そういう人。

まあ、スカスカになったけれど、そのうち、また増えるでしょう。そして貰われていったサボテンたちも増えて、あちこちでキレイな花を咲かせることでしょう。


無事、根付くといいのですが。
読んで下さりありがとうございます。