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日々の出来事 雑記

作話と猫の記憶

腰痛は続いていますが、とりあえず日常生活に支障はありません。

介護職ですが、パート先(デイサービス)は自立度の高い利用者が多く、腰に負担がかかる身体介護は、ほぼなし。付き添いや見守りがほとんど。

身体機能の衰えはあるけれど、まだまだしっかりしている方が多いです。

でも80代前半の女性で身体はしっかりしているのですが、認知症がかなり進行していて気になっています。物忘れの他に作話というか・・起こっていない出来事を訴えてきます。

デイサービスには来ていない知人を探し出したので、ここにはいないことを伝えると「勝手に帰ってしまった」と不機嫌になったり、持ってきていないカバンがないと何度も言ってきたり。

その都度、対応して納得してもらうのですが、また同じことを訴えてきます。

少し前に起こったことは、すぐに忘れるのに、起こっていない出来事に関しては、なかなか忘れないのです。

女性に子供はなく、一人暮らし。親しい親戚の方が面倒を見てくれていますが一人暮らしは難しくなってきていると感じます。

私も子供がいないので、女性のことは身につまされます。さらに私には、この女性のように親しい親戚もないので将来に思いを馳せると不安ばかり・・。

まあ、将来を憂えて暗くなるより、今を少しでも楽しんで生きた方がいいですね。

ところで女性はミィーちゃんという猫を飼っていると話すことがありますが、おそらく昔の話で今はいないでしょう。

「ネズミを捕ってくれるのはありがたいけれど、持ってくるのは困ります」などと笑って話す女性。

年老いた私も猫の記憶は消えずに残り、猫の思い出と生きているかも・・。それは寂しいことだけれど、幸福でもあるような気もします。