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日々の出来事 雑記

禁断の花と雑草

昨日の昼下がり、仕事から戻り簡単な昼食を済ませてから、庭の草取りをしました。以前、ホームセンターで購入した振動で根こそぎ草を抜く機械とカマを使っての作業。アザミやドクダミ、その他名前の分からない雑草が生い茂っていました。マムシグサも生えていました。マムシグサは毒があり、うっかり触るとかぶれます。取ってしまおうかと思ったのですが、花が咲くのを待ってみることにしました。

何年も前、どこからやって来たのか、庭にユリが生えてきて花を咲かせました。白いユリでした。ユリは年々、増殖して庭のそこかしこで咲きまくりました。そんなユリを、なぜか老母は気味悪がり生えてくるユリをむしり続けました。そして、いつしかユリは生えてこなくなり庭から消えました・・。

私は画家ジョン・シンガー・サージェントの作品「カーネーション、リリー、リリー、ローズ」が好きです。ユリ、カーネーション、バラが咲く庭で提灯を灯す二人の少女が描かれています。叙情的なすてきな絵です。
私は文庫本より小さいサージェントの画集を持っています。この画集の巻頭に「カーネーション、リリー、リリー、ローズ」が載っています。時々この絵を眺めると、ユリが咲きまくっていた庭の光景を懐かしく思い出します・・。ユリを植えてみようか・・と考えたこともあります。しかし・・。

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後日、ユリは猫にとって致命的な中毒を引き起こすことを知りました。今も昔も家には猫がいます。また庭には時々、ご近所の猫がやって来たりします。庭に植えることも、部屋に飾ることも憚れます。ユリは私の家にとって禁断の花だったのです・・。

草取りは1時間ちょっとでやめました。まだまだ、取り切れません・・。これからの季節、雑草は取っても取っても生えてきて、うんざりします・・。ユリのように庭からなくなることはありません・・。よく雑草魂と言いますが、雑草のしぶとさや驚異的な生命力の強さを実感します・・。

ジョン・シンガー・サージェントの小さな画集
「カーネーション、リリー、リリー、ローズ」


読んで下さりありがとうございます。

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