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心の自由と自粛生活

私は介護老人施設で働いています。介護度の高い方が多く、ほとんどの方が車椅子生活です。中には日中もベッド上で過ごされている方もいます。入所されている方が外出するのは、年に何回か病院受診する時ぐらいです。それ以外、施設から出ることはありません。たまにレクリエーションなども行いますが、基本的に単調な生活です。それが何年も続くわけです・・。灰色の生活・・。そう考えるとしんどい気持ちになりますが、それは私の目線ですね・・。

私が普段、接している入所者様に90代の女性がいます。四捨五入すれば100歳です。無口で静かな方です。今日の昼食後、この女性のオムツ交換をしていた時のこと。
「今日はね、よく眠れた」と話し出しました。「窓が明るくなって目が覚めた。いつも、夜中に一度は目が覚めるのに、今日は朝までぐっすりだったよ」いつになく明るい声でした。そして「最高だよ」と言って笑いました。めったにない女性の笑顔でした。朝までぐっすり眠れたことが、よほど嬉しかったのでしょう。時々、女性は些細なことですが楽しいことがあると、こんな風におしゃべりすることがあります。単調な生活の中にも色どりがあるのです。

以前、100歳以上の多くの方が多幸感を感じているという話を聞いたことがあります。歳をとり体が衰え思うように動かなくなくなっても、心は幸せを感じているのです。老いていく過程でポジティブな心境になっていくのか・・それともポジティブだから長生きなのか・・。百長寿(百歳以上)の方は、あらゆることに幸せを感じるようです。私には何だか不思議な気がしました。1世紀も生きれば、半分仙人のようなものかもしれません。

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以前、前述の90代の女性が自分の人生を振り返り「いい人生だった」と満足そうに言ったことがありました。今度、「今は幸せですか?」と聞いてみようと思います。幸せであって欲しいです。

自粛生活は続きます。大変な方も多いかと思います。百長寿(百歳以上)の方のような心境には中々なれませんが、小さなことにも幸せを感じらる心でいたいと思いました。いろいろ物理的に不自由でも心は自由ですから・・。幸不幸は気持ち次第ですね。

読んで下さりありがとうございます。

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