今日の昼下がり、珍しく携帯に着信がありました。見知らぬ番号でしたが出てみると聞き覚えのある女性の声。前職の同僚Aさんでした。
Aさんは私よりも4、5年ほど前に辞めていて、現在70代半ばくらいになるでしょうか。Aさんが仕事を辞めてから会うことはなく、声を聴くのは本当に久しぶり。突然の電話に驚いていると、「Bさんが亡くなった」というAさんの言葉に更に驚き、絶句しました。
Bさんも前職の同僚で、私より3年ほど前に辞めていました。私より少し年上で器用でしっかりした女性で仕事仲間としてよく語らいました。今は他の職場で元気に働いているとばかり思っていたのに・・。
AさんにはBさんと共通の知人がいて最近、去年の暮れにBさんが亡くなったことを聞いたそうです。具合が悪くて病院に行った時には、すでに癌が全身に転移していたらしい・・。
Aさんは前職での連絡網を見て私に連絡をくれました。 何だかAさんの言葉が現実とは思えず、夢の中にいるような気分でした。
遅いか早いかで人はいずれ誰でも死にます。頭では分かっていても、人の死がショックで割り切れない思いになることはあります。
Bさんはフラメンコをしたり、着物の着付けをしたり活動的でした。一度、フラメンコの発表会を見に行ったことがありますが、長い髪でスタイルがよくてBさんにはフラメンコが似合っていました。カッコよかった。本人も「フラメンコがライフワーク」と言っていましたね・・。
また、どこかで会えるような気がしていたのに、まさかBさんが亡くなっていたなんて・・。Aさんは信じられなくて泣いた、と言っていました。私は泣きはしなかったけれど、しばらく呆然としてしまいました。
そして元気だったBさんの姿が浮かんでは消え、浮かんでは消え・・。私の携帯にはBさんの連絡先が残っています。電話したら、もしかしたら出るんじゃないかという気がしてしまいます。まだ、連絡先を消すことはできません・・。
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