カテゴリー
からだと健康

一重まぶたとゴッホの世界 (1)

私は、一重まぶたです。夫も一重まぶたでしたが気づくといつの間にか、くっきり二重になっていました。加齢でまぶたが垂れ下がったためのようです。私には、そのような現象は起こらず、二重になった夫の目を羨望の気持ちで見ていました。(別に男前になったわけじゃないんですけどね・・)
最近の若い女の子は、何とかして一重を二重にするようですね。一重と二重・・人生が変わるほどの問題なんでしょうね。

昔、一重まぶたの美しいタレントさんがいました。私の記憶の中で、一重まぶたで本当に美人だと思ったのは、この人だけかも。雑誌でこの人に一問一答形式で質問しているのを読んだことがあります。宝物は?という問いに「一重まぶた」と答えていました。なにか独特の感性を持った人だな、と思いました。

まだまだ暑い8月の終わり頃のことです。昼寝から目覚め掛け時計を見ると・・あれ?白い文字盤が黄色っぽく見えたのです。辺りを見まわすと周囲も何だか黄味がかって見えました。しかし、数十秒後には元の視界に戻りました。
ネットで調べると黄視症という症状のようで、要因は様々。すぐに治ったので様子を見ることにしました。
ネットで調べている時、興味深い記事を見つけました。ゴッホの作品に黄色が多用されているのは、黄視症だったからでは、というもの。ゴッホは、てんかんがあり当時てんかんの薬として、ジキタリスが処方されていたそうです。その副作用が黄視症で世界が黄色く見えていたと考えられているそうです。
ゴッホの見ていた世界を私も垣間見たのかな。何だかしみじみした気持ちになりました・・。のんきに構えていましたが、それどころではなく、その後も度々、昼寝後に同じ症状が現れました。

そんなわけで近くの眼科を受診することにしました。

続きます。

読んで下さりありがとうございます。

カテゴリー
お出かけ 美術館

1300年の時に思いを馳せました

今日は東京国立博物館で開催されている「正倉院の世界」 展に行って来ました。
早起きし一路、高速バスで東京へ。家を出た時は雨でしたが、いつの間にか止み、東京駅に着いた頃 は晴れていました。東博には開館後すぐくらいに着きましたが、すでに、ここはディズニーランドですか?ってくらいの長蛇の列。(予想してましたけどね)館内に入場するも、音声ガイドでも並び、やっと会場内へ。混雑の中、何とか一つ一つ観ていきました。

なんて精緻で美しく、そして愛らしい品々!螺鈿や琥珀などで沢山の花をはめ込んだ宝石箱のような鏡、装飾の美しい琵琶・・。その中でも特に私が印象に残ったのは、硝子の器(白瑠璃碗)。つくられた当時のままと思われる透明感と輝き。1300年の間、よく割れずに残ったなあ・・。あと象牙でつくられた紅と紺の碁石もいいな、と思いました。鳥が彫られていて、なんだか、かわいいボタンのよう。1300年前の人々の美意識とセンスのよさに感心 しました。他にも布なども興味深かったです。

宝物の素晴らしさは、もちろんなのですが、1300年それらを受け継いできた人々も素晴らしいですよね。作られた当初から伝わってきた物を伝世品というらしいですが、ほぼ日本にしかないようですね。確かに外国では、文明が滅び忘れ去られ、のちに発掘、発見される、っていうのがほとんどですよね。

その他、初めて知り驚いたのが、正倉院では、塵ひとつ捨てないこと。塵芥、塵粉なども保管し分別作業をしており、100年以上続いているそうです・・。現在、作業している方々の映像も流れてましたが、気が遠くなりました。

ショップでポストカードなど購入し屋外に出たのが、13時半過ぎ。本当は他にも観たい展覧会がいくつかあったのですが、正倉院展だけで疲れてしまいました。東京駅で遅い昼食を執り帰路につきました。

読んで下さりありがとうございます。

カテゴリー
未分類

竹と台風

昨日の夜も、いい月夜でした。夜空を眺めながら、昔より空が狭くなったなあ・・と思いました。庭も狭くなりました。生い茂る竹のせいです。私の家は古く築100年近いです。そのボロ屋の周辺に竹が繁殖して広がってきているのです・・。竹の繁殖力はすごい!刈っても刈っても、追いつかず・・。四方八方から迫ってきています・・。その内、床を突き破り生えてきそうです・・。いや、まじめにあり得る話で・・。にっくき竹めっ!・・日々、いまいましい気持ちで竹をみていました。

今年は台風で、あちこち甚大な被害がでました。私の住んでいる地域も直撃をうけました。今まで台風が来る来ると言いつつ、進路がそれたり思ったほど大したことのない事がほとんどで、台風被害には無縁に生きてきました。台風の怖さを知らず、なめていました。

台風が直撃した夜、暴風雨が吹く度、家が揺れました。ほんとうに飛ばされるのでは・・と思い布団の中でおののいていました。台風が過ぎ去った翌朝には停電。私の家は井戸水なので停電になると水もでません。水を汲み上げるポンプが動きませんから。

外に出ると、今年初めに修理した屋根の側に槙の老木が倒れていました。幸いにも屋根にはあたっていませんでした。もう一つ幸いなことがありました。玄関の前に空高く伸びた檜の木があり、枝は繁茂し玄関の屋根にかかっていました。屋根を修理した際、ついでに大工さんに伐採してもらったのですが、もし、まだその木があり、倒れていたら・・・。家が倒壊していたでしょうね・・。家のまわりを確認しましたが、特に被害なし。屋根も特に何もなく、ホッとしました。よく、このボロ屋が無事だったなあ・・と不思議な思いでした。

そして、ハッとしました。そうか!竹のおかげだ!家の周囲に生い茂る竹が壁となり暴風雨の直撃を防いでくれたのです。竹がなければ吹きっさらしの場所ですから。
まさか竹に助けられるとは・・。

台風被害に遭われ、まだ日常生活に戻れない方々もおられます。早く穏やかな日々が戻りますように・・。

読んで下さりありがとうございます。

カテゴリー
未分類

月夜

昨日の夕方、何の前ぶれもなく突然、一発の雷鳴がとどろきました。ビックリ!シオ(猫)も驚いて挙動不審になり家の中を右往左往。その後、土砂降りの雨でも降るかと思ったら、たいした雨もなく、夜には晴れて、いい月夜になりました。

庭に出て夜空を眺めると、東の空にはオリオン座が昇ってきてました。月明かりのため星のまたたきは微か。木々の葉は月に照らされて輝いていました。月に導かれ、ちょっと散歩でもしたくなりましたが、ウチの周辺は最近、イノシシが出没しているため止めときました。その辺で出くわして突撃されても嫌ですからね。あちこちで問題になってますが、イノシシは農産物を荒らすので困っています。遭遇したことはないですが、春にはウチの畑も荒らされました・・。ジャガイモを掘り返し漁られました。しかし、玉ねぎは被害なし。玉ねぎは辛みがあるから嫌いなのかもね。(ちなみに野菜を作っているのは老母です)

そういえば少し前に、アカゲザルに注意するよう回覧板が回ってきました。えー!サルもでるの!少し驚きました。昔からムジナ(アナグマ)は出るし、ごくたまにイタチも出るし、道にカメがいたり、ウチの周辺は、ちょっとした動物王国です・・。
イノシシもムジナも人間にとっては迷惑な存在なのですが、月を眺めながら野山を駆け巡る動物たちを想像したら少しメルヘンチックな気分になりました。お月様のせいです。

たまに絵を描くのですが、そういえば私は月を描くことが多いなあ。ようは夜の情景をよく描くんです。うーん、やっぱ根が暗い人間だからですかね。
最近、一番小さい0号のキャンバスを4枚購入したんですけど、何を描こうか迷っていました。月をモチーフにした連作にしてみようかしら・・などとつらつら思いを巡らせました。

読んで下さりありがとうございます。

カテゴリー

いらっしゃいませ、お客様

私の家は古い。ホントーに古い。私は生まれた時から、この家に住んでいますが、私が生まれた時(半世紀以上前)すでに、この家は古かったのです。現在、築100年近いです。古民家なんて、こじゃれたモノではなく、ホントーにただのボロ屋。関東大震災で家が倒壊したため、今は亡き祖父が建て直したものらしいです。その後、建て増しや若干のリフォームはしましたが、当然、あちこち痛んでいます。

去年の暮れには、屋根が腐食して瓦が落ちました。危険なので直しましたが、このボロ屋に大枚をはたく気がしないので、危険がなければ基本的に放置。これからの季節、すきま風が入ってきて、めちゃくちゃ寒いです・・。が、一酸化炭素中毒になる危険なし。すばらしい。
しかし、こんな家に人は招けません。なので人付き合いはしません。お客様が来ることもありません。

ある時、台所で料理をしていました。(ちなみに今時、台所は土間。水は井戸水)「ニャー」という猫の鳴き声がしました。ウチの猫のシオのようでした。名前を呼ぶと返事はするのですが、姿は見えず。一体全体どこにいるのだろう?あちこち見回しました。そして・・天井ボードの一枚の端が剥がれており、そこからシオの黒く長いしっぽが垂れていたのでした!落下しないか心配でしたが、天井から垂れ下がる猫のしっぽ・・何ともシュールな光景でした。写真に撮っておけばよかった。 

また、ある時、別の部屋の天井の板と板の間に隙間が少しあるのに気づきました。劣化し割れ目が出来ていたのでした。数日後、その隙間が数㎝広がっていました。そして、もうしばらくすると隙間はさらに広がっていました。こまめに隙間チェックしていると、ある時、何かが光りました!猫の目でした。家の中をじっと観察しているようでした。ウチのコではない。どこのコだろう?そして、このコが隙間を広げたのでしょうか?ウチの天井裏は、猫たちの散歩道になっているようでした。

そして、その後、天井の隙間を一気に押し広げ、一匹の猫が降ってきたのでした。

「あらあら、いらっしゃいませ、お客様。初めて見るお顔ですね。何も、そんなところから来られなくても・・。こんなボロ屋ですが、よかったら、ゆっくりしていって下さいませ。お茶の一杯でも・・いえいえ、チュールの1本くらいお出ししますよ」

読んで下さりありがとうございます。