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雑記

夜の爪は・・・

日本には古くからの言い伝えや風習があります。
「夜、口笛を吹いてはいけない。蛇がやって来るから」とか「お盆に海に行ってはだめ。足を引っ張られるから」とか子供の頃、大人に言われたものです。大人に言われれば、そうなんだ・・と思い素直に聞き入れていました。

しかし、どうも納得できないものもありました。「はちわれ猫は縁起が悪い」というもの。祖母が言っていました。はちわれ猫は、額で毛色が八の字に分かれているものです。黒白の猫に多いです。(ウチの猫2匹のうち1匹が黒白のはちわれ猫です。)
祖母が言っていたのは、はちわれ猫の中でも、毛色が八の字の真ん中でくっついていなくて、分かれているもの。当時、そういう野良猫がいたのです。祖母は禍々しい存在として野良猫を見ていました・・。たまたま、はちわれに生まれてきただけ・・縁起が悪いとか言われて、言いがかりだよね・・かわいそうじゃん・・と子供の私は思っていました。

そもそも、なぜ縁起が悪いかと言えば「はちわれ」は「鉢割れ」に通じるからだそうです。でも一般的に、八というのは末広がりで縁起がいいと言われています。なので、はちわれ猫は縁起がいいと言われる場合もあるようです。こういう言い伝えや風習って、時代や場所によって変わりますよね。

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そして「夜、爪を切ってはだめ。親の死に目に会えなから」というのもよく言われました。
しかし、夜、爪を切りたいこともあります。そういう時に唱えるおまじないを昔、誰かに教えてもらいました。「夜の爪は猫の爪。」これを3回唱えるのです。

大体の人は夜、お風呂に入ると思います。私もそうです。お風呂上りは爪が柔らかくなり爪を切るのに一番いいです。

「夜の爪は猫の爪。夜の爪は猫の爪。夜の爪は猫の爪」

私は今でも、おまじないを唱えてから、夜、お風呂上りに爪を切るのでした。

読んで下さりありがとうございます。

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