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思い出

心に残っている言葉

はるか昔、私が高校生の頃の話です。

高校生の私は周囲に溶け込めず、本当に暗く毎日が灰色でした。たいがいの人は高校生の時の楽しい思い出がいくつもあったりするんだろうと思います。しかし、私にはまったくありません。学校に行くのは義務だと思い何とか通っていました。

自分はどうしてこんなに暗いのかな・・ドツボだ・・周りの子達のように、どうして明るくなれないのかな・・などど思ったりしてました。

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何だか暗いトンネルの中を一人でトボトボ歩いているような毎日でした・・。

何年生の頃だったか忘れましたが、3月に他校に移動になる先生方を送る離任式が体育館で行われました。
壇上で移動になる先生方が一人ずつあいさつをしました。その中の一人に比較的、若い男の先生がいました。私とはまったく接点がなかった先生で、名前も知りませんでした。

でも、その先生があいさつで話した言葉が私の心に今でも残っているのでした。

その先生は、どうして自分はこんなに暗いんだろうと悩んでいたそうです。そして、ある先生(おそらくかなり年上)に相談したそうです。すると相談された先生に「暗くていいんだよ。暗くていいんだけど、夜明け前の暗さになりなさい」と言われたそうです。

夜明け前の暗さ・・。その言葉は、暗さの中に光や希望が内包されているように感じて、私の心に響きました。そして何度かその言葉を心の中で唱えてみました。なんだか暗い心を照らしてくれるように感じたのでした・・。

話をされた先生の顔も名前もまったく覚えていません。でも、夜明け前の暗さ、という言葉だけは何十年たった今も私の心に残っているのでした・・。

3月・・ふと、書き記したくなりました。

読んで下さりありがとうございます。

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