昨日の午後、チマチマと絵を描いていました。・・描いていたというより色を塗っていました。キャンバスにアクリル絵の具で。しかし、何だかぱっとしません。
数年前まで行っていた絵の教室の先生(女性)のことを思い出しました。まだまだ、しっかりされていましたが高齢ということで教室を休止されました。その時、確か先生は86歳だったと思います。その後、一度だけ描いた絵を持って行き、見て頂いたことがあります。自分では気づかないことを幾つもアドバイスして頂きました。
今、色を塗っている絵を先生が見たら、どんなアドバイスをして下さるかな・・と気になりました。きっと色々言われるはず。
以前、何度かご自宅に電話をしたことがあるのですが出られませんでした。どうしているでしょう?多分、今年で90歳。
思い立ち、久しぶりに電話をしてみました。しかし、”この電話番号は現在使われておりません”というガイダンスが流れてきたのでした・・。旦那さんと二人暮らしでしたが、もうご自宅に住んでいないのでしょう。どうされたのか、確かめる術もありません。
先生に子どもはいませんでした。確かきょうだいにもお子さんはいなかったと思います。「将来、野垂れ死にわだね」と笑って言われたことがあります。私も同じ身の上なので「それもいいんじゃないでしょうか」と言おうかと思ったのですが、やめました。
日本の場合は逆に放っておいてくれないかもしれません。老人の一人暮らしや老人だけの世帯のところには定期的に民生委員が訪れ、自宅での暮らしが困難だと判断されたら施設に入れられたりします。
以前、介護老人施設で働いていた時、その様な境遇で施設に入所した方が何人もいました。だいたい老人の一人暮らしで身寄りもなく生活保護でした。長生きしたら自分も将来こうなるかな・・と思いました。
それを考えると暗い気持ちになりますが、(生活保護を受けられて施設に入所できるのはありがたいことだとは思います)まあ、将来を憂えてもしょうがありません。大事なのは今ですよね。今を充実させて将来、なるべく後悔のないようにしたいです。
先生は現在もどこかで絵を描き続けているかもしれません。先生は絵の先生であるだけでなく、人生の大先輩のようにも思っていました。何だか寂しさを感じます。また、どこかで先生に会えたら・・と願っています。
読んで下さりありがとうございます。