先月の終わり、7月に中型バイクの免許を取った夫が職場の人に紹介してもらったバイク店でバイクを購入しました。
購入したバイクは今、軒下に置いてあります。カバーをかけて。予想外にデカいです。
相対的なものなのでしょうが道を走っているバイクよりも一回り、いえ二回りくらい大きく感じます。
軒下には他にもいろいろな物が置いてあり、そこにバイクを置いたのでいっぱいになってしまいました。不要なものが多いので、この機会に片付けようと思っています。
普段は散らかすだけで片づけをしない夫もバイクを置く手前、片づけをしなければ、と思っているようですし。
ちなみに軒下に置いてある不要な物の最たるものが”万病に効くサウナ”です。・・・。
このサウナは20数年前、肺ガン末期だった父親が購入しました。
父親の肺ガンが分かった時、医師から家族には余命半年という宣告がありました。しかし本人には肺ガンであることは伝えましたが余命のことは伏せました。
父親はまだまだ何年も生きるつもりのようでした。それは願望で本当は死が近いことを感じていたのかもしれませんが・・。
とにかく生きることに貪欲な人で、どこで調べたのか高額な健康食品をいくつも購入したりしましたね。
その内にガンなどの病気に効果があるという怪しい商品を販売するところから電話がくるようになりました。
そんな案内は断りたかったのですが、父親は枕元に電話を置いていて誰もいない時に受けてしまい何十万!もするものを購入したりしました。
今、考えると父親の情報が知れ渡りいいカモにされたのかもしれません・・。
“万病に効くサウナ”は何かの本で知り購入したようでした。いくらか覚えていませんが安くはなかったでしょう。
届いたサウナは組み立て式で大きくて重く、私と母親で組み立てるには大変で親戚の人にも頼み組み立てました。(当時はまだ夫とは知り合っていませんでした)
完成したサウナは洋服ダンスくらいの大きさでサウナといっても蒸気が出るわけではなく熱線を使っているようでした。
正直、何ともバカバカしい詐欺まがいの商品。結局、父親は1回しかサウナに入ることなく亡くなりました。
そして”万病に効くサウナ”は家の中から軒下に移動し、そのまま放置されたのでした。
人生の終盤、死に抗うためいろいろ散財した父親のことを思い出すと複雑な思いがします。もっと有意義なことにお金を使えなかったかな・・と。
“万病に効くサウナ”はいろいろ教訓になったと思うしかないです。
読んで下さりありがとうございます。