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日々の出来事

死を語った本と猫と雪

午前中、ツクネとミソニを動物病院に連れて行きました。去勢手術を受けるためです。病院に連れて行くのに洗濯ネットに入れてからキャリーケースに入れないといけないのですが一人で上手く洗濯ネットに入れられるか心配でした。
でも、あれっ?ていうくらい簡単に二匹とも入れることができました。普段、箱や釣りで使う魚をすくう網に入ったりして遊んでいたからかもしれません。

そして動物病院に向かったのですが途中、ちらちらと雪が舞い出しました。このまま大雪になってしまったら困るな・・と思っていたのですが動物病院から戻るといつの間にか雨になっていました。ホッとしました。

今日はとにかく寒かったので、ひたすらコタツで読書。

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読んでいたのは「ネコは言っている、ここで死ぬ定めではないと」

タイトルの意味は最後まで読むと分かります


元産婦人科医の精神科医である春日武彦と歌人の穂村弘が死と生について語り合った本で傍らには常に猫がいて二人の話を聞いています。合間にはニコ・ニコルソンの漫画が挟まっています。

重苦しい感じはなく、和やかで楽しい雰囲気の語らいでサクサクと読めました。生よりも「死」に重点を置いていて「死」をいろいろな視点から眺め、こねくり回しているような感じがしましたね。また様々な文学作品や作家のエピソードなども紹介されているのですが、その博識ぶりに感嘆。面白かったです。

漫画の中の二人の話を聞いている猫のまったり緩い感じもいい味だしているな、と思いました。

ところで本を読んでいる途中、夫からラインがきました。14時46分、職場の窓から撮った雪景色の写真でした。夫の職場は家から遠く高速で通勤しています。

“帰って来られる?”と聞くと”まだ大丈夫”とのことでした。でも退勤時間まで数時間あります。その間に雪はもっと降るでしょうし・・ちょっと心配になりましたが読書を再開。しばらくして読了。

カバーを外すと河鍋暁斎の絵

「死」は生の先にあると思われていますが常に生の隣にあるような気もします。いつ突然、訪れるか分かりません。自分ではあずかり知らぬこと。でも願いはあります。

私の場合、猫は傍らではなく、家のそこかしこにいます。この猫たちを見送ってからでないと死ねないな、と思っています。猫たちがいなくなった後は、野となれ山となれ、です。

夫ですが早めに仕事を切り上げて帰って来ました。

読んで下さりありがとうございます。

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