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日々の出来事 雑記

体に沁み込んでいるもの

老母はいろいろなことを徐々にやらなくなりました。出来なくなった、というより”やらなくなった”という印象です。

老母が体調を崩し私が代わりにやると、体調が回復しても、それまでしていたことをやろうとはせず、そのまま私の役割になるのです。

洗濯干しや食器洗いなど、自分のものは自分でしていたのですが今ではやりません。洗濯を回したり取り込んだり畳んだりするのは今のところ自分でやっていますが。

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よく「あちこち痛くて何をやるにもやっとだ」と言うのですが、80代半ばでは確かにそうなのだろうと思います。でも解せないこともあります。

自ら率先して野菜作りには励んでいるのですが、最近は、ホウレンソウがたくさんできて、近くの無人直売所に出しに行っています。

朝早くからホウレンソウを収穫し袋詰めして代車に乗せて持っていくのです。

出した分は、ほとんど売れてしまうようで、連日ホウレンソウを直売所に出すのに余念がありませんでした。小銭稼ぎにもなり、やる気が出るようです。

だったら他のことも、もっと出来そうな気がするのですが・・。まあ、それはそれ、これはこれってことですかね。面倒なことはやりたくないのでしょう。

野菜は作りますが、収穫した野菜で料理をすることはありません。

でも何かしら、やる気が出ることがあるだけでもいいのかもしれません。そうでなければ家の中で終日じっとして過ごすだけですからね。

最近はTVも見なくなり、興味があるのは「徹子の部屋」くらいです。それも知らない人がゲストだと興味を持てないようです。

老母が何か新しいことを始めることは、もうないでしょう。今までの人生で培ってきたことの中で野菜作りだけが残りました。野菜作りは体に沁み込んでいるのでしょう。

実際、作った野菜がどこかの家の食卓にならび食してもらえて、ささやかですがお金にもなるのは嬉しいことだと思います。

ふと、私が人生で培ってきたものの中で最後に残るものはなんだろう・・とちょっと考えてみましたが、体に沁み込んでいるようなことは何もないような・・。

老後をただぼんやりと過ごすよりも、何か一つでも体に沁み込んでいるものがあったらな・・とちょっと思いました。

読んで下さりありがとうございます。

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