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日々の出来事

勘違いと安心

老母は野菜作りをしていて、収穫した野菜を近くの無人直売所に出しています。ちなみにオール100円の直売所で新鮮で安いのでよく売れるようです。

売上金は月曜日から金曜日までの分を集計して土曜日の朝に運営者の方が持ってきてくれます。

そして今朝も持ってきてくれたのですが、運営者の方が帰った後に老母が金額を確認すると「違っている。多すぎる」と言うではありませんか。

差額は1,600円ほどとのことで少額ではありません。老母に「返しに行くから車で乗せて行って。早い方がいいから」と頼まれましたが、本当に間違っているのかしら?という疑念が私の中に湧いていました。

直売所に出す作業は老母一人で行っていて、いつ何の野菜を何袋出したか私には分かりません。でも何となく運営者の方が間違えるより老母の勘違いではないかな・・という気がしました。

そうはいっても老母が正しかった場合、差額は他の方の売り上げ分かもしれませんから、とりあえず運営者の方のところに行った方がいいだろうなと考えました。

しかし私は休日の朝で寝起きのままのだらけた格好です。すぐに外出するわけにもいきません。

小ざっぱりした服に着替え、髪をとかし、マスクをするといってもノーメークは気が引けるのでファンデーションを塗ったり眉を書いたりして「さあ、行こう」とした時、老母が「私の勘違いかも」と言ったのでした。

直売所に出した野菜のメモを再度確認していて今週は1回でななく2回出していたことに気付いたのでした。

やっぱりね、と思いましたが勘違いは誰にでもあること。老母自ら気付いてよかったです。

老母の年齢的(80代半ば)に勘違いが認知症の始まりだったらどうしよう・・と思うことがあるので、まだまだ頭はしっかりしていそうだな、と安心しました。

野菜作りは老母の最後に残った趣味・・というより生きがいのようなものかもしれません。そして、それで少しでもお金になれば本人の励みにもなるというもの。

できるだけ長く続けられるといいなと思っています。

読んで下さりありがとうございます。