パート先のデイサービスで何となく私がやることになっているのが利用者の方々の爪切り。
高齢者の爪は、巻き爪や分厚い爪(高齢者の足の爪に多いです)など切るのが難しかったりするので誤って指先の肉を切ったりしないよう神経を使います。
なので爪切りをする時は、必要最低限の会話しかしません。雑談をしながら爪切りができないのです。基本的に淡々と爪を切りヤスリで整えます。
爪切りを終えると皆さん爪をジッと見て、ほがらかに「ありがとう」と言ってくれます。女性の場合は、さらに「きれいになった。ああ、気持ちがいい」という言葉が足されたりします。
爪がきれいになると気分もすっきりするのでしょう。
高齢者の爪切りをするのは神経を使うけれど嫌いではありません。
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ところで利用者の方で100歳の女性がいます。認知機能が衰えているので私のことを認識してくれているのかは定かではありませんでした。
でも昨日、その100歳の女性が来所した時、私に「手の爪を切ってもらいたい」と言いました。私のことを爪を切ってくれる人だと認識してくれているようです。ちょっと嬉しくなりましたね。
さて100歳の女性の手は小さく指はほっそりしていて爪は薄くてきれいです。切りやすい爪なのですが小さいので慎重に切っていきました。
また昨日は新規の80代半ばの女性がきたのですが、この方の手の爪も伸びていたので爪切りをしました。
この女性の指と爪は100歳の女性とは対照的で、指は太くてゴツゴツしていて爪は固くてしっかりしていました。爪を切るのに力がいりましたね。
二人の女性の手指と爪にそれぞれの人生が感じられました。男性より女性の方が手指、爪に人生が表れるような気がします。
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ネイルサロンって行ったことはありませんが、爪の手入れや装飾をしながらネイリストの方と色々な会話をするようです。爪をきれいにすると共に会話することが癒しにもなるようですね。
私も爪切りをしながら利用者の方々ともう少しいろいろな会話ができたらと思ったりしますが、無理に会話をしなくてもいいかなと考えています。
安全にきれいに爪切りをすることで信頼関係が築けているように思うからです。
読んで下さりありがとうございます。